古くからの村落であった仙石原には諏訪神社などの歴史が今に伝わっています。
また、国の天然記念物に指定されている湿原植物群落をはじめ、関東有数の規模をほこるススキ草原など高原ならではの自然の魅力もいっぱいです。

■仙石原は、むかし早川の上流がせき止められ、広く水をたたえた時代があり、その名残りが湿地として各地に残っています。それに加わる高地の気象条件から台ヶ岳山麓一帯には貴重な湿原植物群落があり、国の天然記念物として指定されています。
■箱根の秋を代表する景観といえば、仙石原の台ヶ岳の斜面一帯に広がる一面のススキの草原です。毎年、春の風物詩となった山焼きを行い、秋には見事なススキも穂が咲き揃います。(かながわの景勝50選)
■乙女峠あたりは、江戸時代仙石原関所の御留(おと)め山で、村人も自由に出入りができない山でした。山名の由来はそこから来ていると思われます。このあたりから眺める富士山は大変美しく、古くから富士眺望の場として有名です。また孝女乙女伝説が残っている峠です。
■約3000年前に箱根の最高峰の神山が、箱根火山最後の水蒸気爆発をおこした爆裂火口で、今もなお熱い水蒸気と硫気を噴出しています。古来より「大地獄」とよばれていましたが、明治6年に明治天皇・皇后両陛下が箱根に御静養に来られる際に「両陛下がお出になる地に地獄があってはおそれ多い」と大涌谷と改称されたました。ここからは雄大な富士山の眺めを楽しむことができます。(かながわの景勝50選)
■金時山は、坂田金時がまだ金太郎と呼ばれていた頃、姥と一緒に住んでいたと言われている伝説の山です。この山のふもとに金時が蹴落としたと言われる「蹴落石」があり、そこに金時を祭神として建てられたのが、この公時神社です。毎年5月5日の子どもの日に「金時祭」が行われます。
■長安寺は、曹洞宗の禅寺です。もと姥子のあたりにあった古堂を、明暦元年(1655)仙石原に移し、僧機山を立て開山したといわれています。境内には数百体におよぶ羅漢像が点在し、また仙石原を代表する紅葉の名所として知られています。
■宮城野・仙石原から御廟(御殿場方面)に向かう江戸時代の街道を、箱根裏街道といいます。この街道を行く人々に監視の目を注いでいたのが仙石原関所です。寛永3年(1626)、小田原城代八木治郎右衛門のころ設置され、箱根の関所同様に厳しい取締りが行なわれたと言われています。現在でも石碑が残っています。
■明治13年、渋沢栄一・益田孝らは、仙石村にあった県の牧畜試験場を払い下げてもらい、「耕牧舎」という会社を設立し、仙石原の原野を牧畜と田畑耕作の田園地帯にしていきました。一時は牛200頭・馬80頭もいたそうで、そこで取れた牛乳やバターは箱根のリゾートホテルにも供給されていました。
 
■諏訪神社は、建御方命(たけみのかたのかみ)を祭神とする旧仙石原村の村社です。例祭日にの3月27日には、この社に国選択無形文化財の「湯立獅子舞」が奉納されます。

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